自分で請求することで手元に残るお金を増やすこともできます。
＊手元に残るお金が増える理由
1.返還金額が満額に近くなる
2.費用が安く済む
理由は以下です。
1.返還金額が満額に近くなる
「情状酌量」の余地が入るからです。
情状酌量とは
・将来設計＝男性向け
・泣き落とし＝女性向け
です。
・将来設計＝男性向け
過払い金請求で返ってきたお金を元に借金完済をして、
今後の生活をよりよくしていくプラン・意志表示です。
・泣き落とし＝女性向け
その名の通りです（笑
実際に債権者・裁判官が満額に応じたケースもあります。
（女性に泣かれると困る）
2.費用が安く済む
書類作成費用だけで済むからです。
＊返還金額100万円の場合
・自分で請求＝3万円程度（書類作成費用・事務所によります）
・請求依頼＝20万円程度（成功報酬20％の場合）
返還金額の回収率を加味しますと、
・自分で請求＝90万円（90％の場合）
・請求依頼＝70万円（70％の場合）
とすれば手元に残るお金は、
・自分で請求＝87万円程度（90万円回収−3万円支払い）
・請求依頼＝50万円程度（70万円回収−20万円支払い）
となりますので、
＝37万円程度安くなります。
（このシミュレーションの場合）
＊書類作成費用の内訳
・郵便切手＝6,000円程度
（管轄裁判所によります）
・印紙代＝10.000円
（請求額100万円の場合）
（請求金額に比例して増えます）
・代表者事項証明書＝600円程度
（資格証明書と呼ばれることもあります）
・書類作成手数料＝10,000円程度
（事務所によります）
（合計）26,600円となります。
＊戻ってくる可能性がある費用
・郵便切手＝6,000円程度
・印紙代＝10.000円
・代表者事項証明書＝600円程度
↑
「勝訴」＝相手に請求できます（戻ってくる）
「和解」＝自分が支払います
ですので勝訴した場合は、
実質かかる費用は書類作成手数料のみとなります。
＊書類作成だけを受けてくれる事務所
・アヴァンス法務事務所
・エストリーガル
↑
（アヴァンス司法書士先生の名刺）
（先生に直接確認しました）
詳細は公式サイトをご参考ください。
＊業界最安値→アヴァンス法務事務所
＊分割払い可能→エストリーガル
以上が自分で請求するメリットとなります。
「手間がかかりそう」
「自分でできるか不安だ」
「やっぱり依頼したいかも」
という方は各事務所へ依頼がおすすめだと思います。
「それでも自分で請求したい」
という方は、以下が請求手続きとなります。
1.取引履歴の開示請求
いつ、いくら借りて返済したかを記載した明細書です。
次の引き直し計算の際に必要になります。
貸金業者へ電話、メール、郵送などで依頼します。
（信用情報に履歴は残りません）
取引履歴の開示は貸金業法19条で義務づけられていますので、
事務的に請求に応じてくれると思います。
一番手間がないのは電話で、
「最初の借入日から現在までのすべての取引履歴を送ってください」
と言い、
・契約者番号
・生年月日
・住所
などを伝えれば完了です。
（本人確認書類の提出を言われる場合もあります）
あとは郵送で到着を待つだけです。
（2週間程度）
自宅への郵送がイヤな場合は、
店頭へ取りに行くことも可能な場合があるので、
電話の際にご確認頂くと確実だと思います。
2.引き直し計算
利息制限法内の金利では借金額はどうなるか
を計算しなおすことです。
フリーのエクセルシートを使うのが一般的です。
・外山式
・名古屋式 などがあります。
3.過払い金返還請求通知書
貸金業者へ提出する書類です。
・過払い金額（計算結果）
・振込依頼
・応じない場合訴訟へ
という内容が一般的です。
厳密な書式はありませんが、
テンプレートはネット上にも複数あります。
4.内容証明郵便で送付
貸金業者へ請求通知書を送付します。
5.和解交渉
「返還に応じる」＝和解
「返還に応じない・減額」＝訴訟（することもできる）
となります。
5.訴訟
以下の書類が必要になります。
・訴状
・法定金利計算書
・取引履歴書
・返還請求書
・商業登記簿
・代表者事項証明書
6.返還
銀行振込が一般的です。
事務所を通して依頼した場合は事務所での現金受取りも可能です。
以上が流れとなります。
私は自分で請求を断念して事務所へ依頼したタイプですが、
自分で行う方がいらっしゃいましたら参考になれば幸いです。
